クリニックレターvol.62「5歳から11歳の小児への新型コロナウイルスワクチン接種」

内科・循環器内科・糖尿病内科・在宅診療 にしおかクリニック

お知らせ・コラム

NEWS AND TOPICS

お知らせ・コラム

クリニックレター

2022.03.11

クリニックレターvol.62「5歳から11歳の小児への新型コロナウイルスワクチン接種」

東大阪市でもいよいよ3月から、5歳から11歳の小児に対する新型コロナウイルスワクチンの接種が始まることになりました。1回目の接種時の年齢を指します。
接種券は2月24日から随時、対象者に郵送されています。皆様にはご迷惑をお掛けしますが、現在、当クリニックでは5歳から11歳の方の接種は行っておりません。
接種可能な医療機関は下記サイト(東大阪市新型コロナ・防災ポータルサイト)からご確認ください。

グラフィックス1.png

かかりつけ患者のみ受付、かかりつけ患者以外も受付など、接種予約方法や予約開始時期については、接種できる医療機関ごとに異なりますので、詳しくは上記サイトを参考に直接お問合せください。

なお、新型コロナワクチンの接種を受けることは大人でも子供でも強制ではありません。ただ、重症化リスクのあるお子様などの入院リスクを下げることや大人への感染を防ぐ意味はありますので、是非、ご検討いただければと思います。

グラフィックス2.png

【小児へのワクチンの効果】

米疾病対策センター(CDC)では2021年4月上旬から2022年1月下旬までにアメリカ各地の医療機関で新型コロナウイルスに感染し、救急外来で治療を受けたり、入院をした約4万人の子ども(5歳~17歳)を対象にファイザー製のワクチンの有効性や安全性のレポートを発表しました。
それによると2回接種を完了した子どもでは、入院を防ぐ効果が5歳から11歳で74%、12歳以上では接種の時期により73%から94%であると紹介されています。

直近では、ニューヨーク州の保健当局などからオミクロン株が流行りだした1月以降、5歳~11歳への子どもへの効果が減弱しているというレポートを発表していたりもしますが、CDCでは「時間とともに効果が低下する傾向が見られるものの、入院を防ぐ効果は高い」と変わらずに接種を推奨しています。

厚生労働省でも「小児においても中等症や重症例が確認されており、特に基礎疾患を有する等、重症化するリスクが高い小児には接種の機会を提供することが望ましいとされています。また、今後様々な変異株が流行することも想定されるため、小児を対象にワクチン接種を進めること」とされました。

厚生労働省Q&A:https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/child/

コロナワクチンについてはSNSなどで不安を煽ったり、その有効性を否定したり、副反応ばかりを強調したりする報道などが相次いで拡散されてきています。正しい情報を理解していけるように、公的機関の発表やかかりつけ医の先生とのご相談などを通していただけますよう宜しくお願いいたします。

一覧にもどる