2023年熱中症対策について

内科・循環器内科・糖尿病内科・在宅診療 にしおかクリニック

お知らせ・コラム

NEWS AND TOPICS

お知らせ・コラム

お知らせ

2023.07.18

2023年熱中症対策について

マスク着用撤廃や新型コロナウイルス感染症が5類移行となった今年の夏ですが、連日、猛暑が続いています。さて、熱中症の発症しやすい季節となりましたので、今回は特別編として、昨年の『ニュースレターVol.67熱中症対策』のおさらいをさせていただきます。

【熱中症とは?】

熱中症とは温度や湿度が高い中で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、重要な臓器が高温にさらされることによる障害の総称です。

【熱中症の症状とは?】

熱中症の初期症状として、めまいや立ち眩み、筋肉痛などの症状が現れます。症状が進んでいくと、頭痛や吐き気、倦怠感などの症状になってきます。さらに重症化すると、意識障害やけいれんを起こすこともあり、体温が著しく上昇する場合があります。

nechusho2023_img1.png

環境省資料より作成

【熱中症かな?と疑わしい場合】

  • 涼しい場所や日陰のある場所へ移動し、衣服を緩め、安静にしましょう。
  • エアコンをつける、扇風機・うちわなどで風をあて、体を冷やしましょう。
  • 飲めるようであれば水分をこまめに取りましょう。

nechusho2023_img2.png

※①意識がおかしい、②水を自分で飲めない。①や②の場合は救急車を呼び、すぐに応急処置を行うことが必要になります。

【熱中症にならないためは予防が何より大事】

新型コロナの感染対策をしながら、熱中症をどう防げばいいのか。「新しい日常」を実践するために、それぞれの感染予防対策による熱中症リスクの増大を防ぐことがこの夏は重要です。

  • 部屋の温度に注意し、エアコンや扇風機を上手に使いながら、まめに換気をしましょう(日本救急医学会でも推奨されています)
  • 涼しい服装、日傘や帽子で暑さを避けましょう。
  • 日頃の体温測定、健康チェックなど、体調が悪いと感じた時は、無理をせず、自宅で静養をするようにしましょう。
  • のどが渇いていなくても、こまめに水分補給を心掛けるようにしましょう。

『高齢者や持病のある人は要注意』

熱中症になりやすい人として、高齢者、運動習慣がない人、太っている人、体調がよくない人、暑さに慣れていない人などが挙げられます。特に高齢者は、体温調節機能の衰えや未熟さによって体内に熱がこもりやすい(体温が上がりやすい)上、暑さを自覚しにくいこともあるため、リスクが高いといえます。

nechusho2023_img3.png

子供の熱中症ですが、子どもは大人よりも身長が低く地面に近い分、アスファルトの照り返しなどによる熱の影響を受けやすくなると言われているため、要注意です。

一覧にもどる